服装
ビジネス上でのバッグは、服装とともに相手に信頼感や印象を与える重要なアイテムのひとつです。「仕事ができそうな人に見える」という見た目の効用もビジネスシーンにおいては無視できません。服装と合わせてバッグを選びましょう。
見た目を大きく左右するのが素材やシルエット。年齢や役職に見合った素材、デザインを選ぶことがポイントとなります。
服装別ビジネススタイル例
「年齢」や「立場」にふさわしいバッグとは?
ビジネスシーンで重要なのが、“印象”です。
年齢や立場にふさわしいバッグを持つと、ビジネスシーンで説得力があります。
例えば、若い男性ならナイロン系の素材、かつ機能的であまりシンプル過ぎない方がアクティブに見えて好印象です。
年輩の男性ならナイロンよりも革の方が年相応に落ち着いて見えます。「今でもバリバリ働いているぞ!」という現役感を出したいなら、あえてポケットのたくさんついたナイロン素材で勝負する、などギャップを見せることもできるでしょう。
素材や色
ビジネスバッグの素材は、ナイロンや革、革付属コンビが一般的です。
ナイロン製は軽快に動き回れる高機能なものが多く、営業や出張などアクティブに働く若い男性には自然にマッチします。
革素材は、年輩の男性が持つと年相応に見えます。革であれば黒のほかに、茶・紺も上品にまとまります。
コーディネートのワンポイント
素材だけでなく金属パーツもデザインの一つ。キラリと光る光沢が重厚感を演出したり、バッグの生地と同色の黒でまとめて落ち着きを演出したり。腕時計とコーディネートしてもおしゃれです。
ビジネスでは一般的に、ベルト・靴・バッグの色を揃えるのがセオリーとされています。
ビジネスバッグはナイロン素材なら黒が無難ですし、スーツ姿でも浮いたりしません。革製であれば、茶・紺・黒など落ち着きのある色なら上品にまとまります。しかし、持ち手の色が違う、バッグのフレームの色が違う、バッグの裏地の色や柄が違う、といったアクセントカラーを効かせるくらいなら、あまり個性的なファッションが好まれない職場でも許されるでしょう。
無難な服装でも、バッグに小技を利かせるだけで印象的なコーディネートになります。
シルエット
シルエットでも印象がかわります。
左の写真は両方とも革素材です。
丸みを帯びたフォルムは柔軟性があってソフトなイメージ。反対に角ばったフォルムは、男らしく硬い印象です。
凹凸や装飾の少ないシンプルなデザインは、落ち着いてゆったりした印象を与えます。年輩の男性が持つと貫禄がある落ち着いたイメージになり、若い男性が持つと洗練されてスタイリッシュな印象になります。ダレスバッグやアタッシュケースに「貫禄」と「落ち着き」を感じるのは、外側がつるっとしたデザインが多いためかもしれません。洗練されたエグゼクティブなイメージを演出したいならおすすめです。
一方、ポケットがたくさん付いていたり、タグや金具やステッチ(縫い目)などの装飾が凝っていたりする多機能で複雑なデザインは、アクティブな印象を与えます。