TOKISADA(トキサダ)
モノを大事に、感謝する心、思いやる心、日本人として美意識を大切にする事、そして 日本人(私達)の眼(フィルター)を通して考えるものづくり。TOKISADA ~時の定め(運命)~ を大切にし、『世界の中のジャパニーズ(日本人)』で有り続けたい。
FACTUS インタビュー
TOKISADAのブランドイメージ・コンセプトをお聞かせください。
エイジング(経年変化)やビンテージ感が好きな人たちへ向けたレザーブランドです。
男女ともに使える(ユニセックス)。使いやすい。
ご夫婦やカップル、友達同士(女性同士)で色違いで持てる。
ちょっとカワイイ感じがある。
使っていくと、その人だけの味が出る。意外と大人っぽい。
そういうイメージをもって作っています。
開発ヒストリーやブランドに対するこだわり等あればお聞かせください。
一番初めは素材との出会いでした。
ワールドシリーズに使っているヌメ革とハンドステッチに使っているトリコロールのシニュウ糸に出会って、
TOKISADAの商品を開発することになりました。
色見があり、存在感があることが大切でした。
そして、アイテム構成を考え、商品が出来上がっていきました。
こだわりということですが、現在一人ですべてを行っていますので、
商品の作り(仕立て)の丁寧さですね。
そのために、
- 素材(革)の仕入れの選定、
- その素材をどの部分にどう使うのか、
- 機能性を考えたデザイン、仕様であること
- そしてハンドカット(切り出し)、足踏みミシンでの縫製、ハンドステッチ
- 仕上げ(コバ磨き)
までの工程をキチンと丁寧に行っています。
どの商品にもこうした裏付けがあり、MADE IN JAPAN といえるハンドメイドのモノ作りをしっかりしています。
一番苦労した商品はありますか?
正直、一番という比較をしたことがないのでわかりかねます。
どの商品も同じように取り組んでいるので、苦労というふうには考えていません。
新しいものを生み出すのはどれも大変なのは同じだと思います。
特に記憶に残る、嬉しかった話があればお聞かせください。
特にということはありませんが、商品を気に入ってほめてもらうことや、いい感じになった経年変化をほめてもらったり、
称賛をもらえることは、作り手として嬉しい限りです。
ここだけは負けないポイントはありますか?
こだわりについて述べましたが、そうした基本の部分がしっかりあるうえで、全て修理対応できるようにしています。
修理の際に、針穴がキチンと残るように針の大きさに対して細い糸を使っています。
そうすることで針穴を揃えて、貼り合わせしてもとの同じ穴に糸を通すことができます。
スナップボタンなどの金具の部品交換やファスナー交換など必要がでてきたときに修理をして、直して使っていけます。
愛着のあるものを大切にしていけます。
そうして、長い時間を共有できるパートナーとなれるアイテムを提案し、
豊かな人生の一部に貢献できることを理念としています。
特徴となる機能やデザインはありますか?
品番やアイテムによりますが、トリコロールのシニュウ糸の刺し子を入れています。
(フレンチカラーとイタリアンカラーの2色)
機能ということではないのですが、素材に特徴があります。
ワールドシリーズに使っているヌメ革は、画像では伝わりずらいですが、
表面にホワイトワックスが仕上げで吹き付けてあるので使っていくと徐々に取れていき、
本体の地の色がでてきます。そして、使っていくと色がだんだんと深く、艶がでて、使った人だけの経年変化をしていきます。
革をなめす工程の加脂という脂を加える工程を2回行っているので、手触りがしっとりとしています。
メンテナンスも柔らかい布で乾拭きだけで大丈夫です。
機能という部分はデザインに組み込まれています。
どのようなファッションテイストに最適でしょうか。合わせて欲しいファッションはありますか?
キレイめのアメカジ系だと思います。
もし自分のブランドの商品を知り合いの誰かにギフトで送るとしたら、誰に、どの商品をあげますか?
友達の奥さんに新しい長財布を送りますね。
友達というのが、以前のメーカー時代に知り合ったひとで、とても革製品が好きで造詣が深い。
TOKISADAの商品を知っていますし、持ってもいます。
そのことをよく理解していますし、本人も革製品が好きです。
そういったことを知っているので、ぜひ使ってほしいです。
身近に革好きがいる環境だからこそ、どう違うのかを少し違う角度から知ることができると思うからです。