よくある質問:素材の基礎知識
合成皮革の特徴
「 合成皮革 」と「 人工皮革 」
鞄や服を探しているとよく目にする「 合皮 」という文字。
「 どうせ偽物でしょ? 」と思っている方も多いのでは?
厳密には合成皮革(ごうせいひかく)と人工皮革(じんこうひかく)に分けられます。
合成皮革
天然の布地をベースに使い、その上に合成樹脂を塗ることにより、表面を天然皮革に似せて作られた人工素材。ポリウレタン樹脂や塩化ビニールを塗り、型押することで表面のみを革らしく表現しています。
人工皮革
マイクロファイバーの布地に合成樹脂を含浸させたものを、そのまま使うか、それを基材とし合成樹脂を塗布したもの。
衣類や靴に使われるのは主に人工皮革です。
合皮の長所と短所
合皮のメリット
- ・大きさ、形の制約がなく、デザインが自由
- ・品質が均一である
- ・人工素材で動物を殺さないため、動物の権利などの倫理上の問題がない
- ・安価である
- ・水をはじき汚れにくい
- ・染色が容易
合皮のデメリット
- ・ポリウレタンを使ったものは、特に高温多湿に弱い
- ・PVCを使ったものは、接触した状態で長期間保存するとくっついてしまう
- ・製法・素材にもよるが、肌触り、通気性、長期間使用した時の馴染み感が劣るものもある
まとめ
合成皮革製品は、天然皮革と比較して水に強いため水を使ったお手入れも可能です。
コストパフォーマンスに優れたアイテムには多く合成皮革が使われていますが、ちょっとした汚れであれば、ぬらして固く絞った布などで水拭きすることも可能です。
このように何かと利点の多い合成皮革。
「 どうせ偽物 」って考え方、少しは変わりました?