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キャリーバッグとかスーツケースとかキャリーケースとか…
海外旅行だの国内旅行だの社員旅行だの出張だの、泊まり込みでのお出かけに大活躍のキャリーバッグとスーツケース。
あとキャリーケースなんて言い方もされますね。
この2つの違い、ご存じの方は実はあまりいらっしゃらないのです。
スーツケースとキャリーバッグにはマンガ喫茶とネットカフェくらいの違いしかない
実のところ、キャリーケースもキャリーバッグもスーツケースも実質全く同じ意味として使われています。
今やマンガ喫茶とネットカフェの違いのようなもの。
もともとはマンガを読むのがメインだったマンガ喫茶にパソコンが置かれ、もともとはパソコンがメインだったネットカフェにマンガが置かれて今ではほとんど同じですよね?
マンガ喫茶もネットカフェもサービスを最適化していき形態としては同じところに落ち着きました。
同じことがキャリーケースとスーツケースでも起こっていて、バッグとしての使い勝手を突き詰めていったところ、結局同じくキャスターとキャリーバーがついて引くことのできるバッグに進化したのです。
そんなわけで、画像のように車輪(通称コロコロ)がついたケース型のバッグであれば、キャリーケースでもキャリーバッグでもスーツケースでも間違いではありません。
たとえハードケースタイプであろうとソフトケースタイプであろうと、キャスターが2つであろうと4つであろうと、はたまたストッパー機能がついていようがいまいが全部スーツケースであり、キャリーケースであり、キャリーバッグです。
もともとはキャリーケースとスーツケースにはちょっと違いがあった
実はスーツケースには必ずしもキャスターがついているとは限りません。
もともと、スーツケースとは出張などビジネスシーンでスーツなどの衣類にシワが入らないようにキレイにしまえる大き目のケースを指す言葉。
実際最初にスーツケースと呼ばれていたカバンにはキャスターがついておらず、今でいうトランクケースに近い形でした。
なので、キャスターがなくてもスーツや衣類がたくさん入るようなバッグであればスーツケースなんです。
ですが、絶対にキャスターがあった方が楽なので、最近のスーツケースには軒並みキャスターがついており、キャリーケースとの違いがなくなっていったのです。
ホント、まんまマンガ喫茶とネットカフェと同じような事情です。
今時のスーツ収納バッグはガーメントバッグと呼ばれる
ちなみに、今ではスーツ専用のハンガーが付属しよりスーツをキレイにしまえる機能がついたバッグもあります。
この機能はガーメント機能と呼ばれ、一部の出張に特化したバッグに搭載されています。
長期の出張などで替えのスーツが必要だったり行き帰りは私服で出先でスーツに着替える場合、ガーメントバッグは非常に便利。
スーツケースにガーメント機能がついている場合よりも、キャリーセットアップ機能(スーツケースのキャリーバーにとりつける機能)がついたブリーフケース型のビジネスバッグでも対応している場合が多いです。
キャリーバッグ、キャリーケース、キャリーオンは英語では間違い!
ちなみに、キャリーバッグ(Carry Bag)やキャリーケース(Carry case)、またキャリーオン(Carry On)なんて言葉はアメリカをはじめとする英語圏では意味が違い、通じないので注意しましょう。
キャリーケースが~スーツケースが~キャリア~が~、などとグダグダ説明するとワケわからなくなりそうなので箇条書きで。
・キャリーケース、キャリーバッグは和製英語で、海外では通じない。
・キャスターがついたバッグを英語でいう場合はTrolley Bag(トローリーバッグ)、Carrier Bag(キャリアーバッグ)などという。
・スーツケースでも通じるが、いわゆるトランク系のキャスターがついていないバッグも指すので注意。
・そもそもキャリーキャリーと言っているが、本来はキャリアー(Carrier)。
・キャリーバッグ、(正確にはキャリアーバッグ)はイギリスでは買い物バッグや買い物袋を指し、全くもって意味が違う。
・日本ではキャリーオンといえばキャリーケースの上に他のバッグを載せることを言うが、本来はCarry On Baggageで飛行機にバッグを持ち込むことを指す。
バッグ業界ではキャリーケースのキャリーバーに通して上に他のバッグを載せることをキャリーオンとも言います。Carry Onは本来は飛行機に持ち込めるバッグを指す。
単純にTravel Bag(トラベルバッグ)である程度通じるので、キャリーバッグと言って買い物袋と間違われるくらいならトラベルバッグと言った方がいいかもしれません。
スーツケースやキャリーケースは海外でも使うことも多いでしょうから、憶えておいた方がいいかも?